女は女優である。100の仮面をかぶるのです。時には、少女のようであり時には悪女となるのである。そして、幾多の男たちは危険な女に心惹かれては痛い思いをしているのである。痛い思いをするのは薔薇なのだからその薔薇に触れようとすれば怪我をするのは当たり前なのである。
『用例』
キヨシは突然現れた麗華にぞっこんであった。しかし、親友の智樹はあまりいい顔をしていなかった。
ある日、キヨシは目撃してしまうのである。
麗華は、いつもの美しい顔で男の首に噛み付いていた。
麗華の口から血が滴るのが見える。
キヨシ:「麗華…」
麗華:「見たわね…」
するとどこからともなく智樹が現れる。
智樹:「キヨシ!その女から離れろ!」
キヨシの耳には届かない。ノロノロと麗華に近づく。
智樹はキヨシに当身をして気絶させた。
智樹:「悪いな」
そして、キヨシは行きつけの喫茶店で目を覚ます。
キヨシ:「麗華は?」
智樹:「行ったよ」
キヨシ:「どこにいったんだよ!!!」
智樹:「さぁな」
キヨシは、がっくりと肩を落とした。
智樹:「綺麗な薔薇にはトゲがあるものさ。お前は夢を見てたのさ。とびきり甘い夢を」
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そうやって大人の階段をのぼるのです。