ノーと言っても良いと言いながらにして、ノーと言った場合には、
ひどい仕打ちが待っているだろうと暗喩するベタ語。
このベタ語を聞いた時点で既に十分立場が危なくなっていることは確かである。
『用例』
社長派と専務派の対立は熾烈になってきた。
俺は、サラリーマン畑で働いてきた専務に目をかけられここまで来た。
ある日、俺は社長にごますりばかりしている佐藤部長に呼び出された。
渋川:「佐藤部長なんでしょうか?」
佐藤:「渋川くんに折り入って頼みがあってね。」
渋川:「わたくしになんて珍しいですね。」
佐藤:「専務派が押しているプロジェクトの資料をこれと交換してもらいたくてね」
渋川:「そんなこと私にできるとお思いですか!」
佐藤:「嫌ならいいんだよ。嫌なら。」
佐藤部長の手にはひらひらと写真が一枚。
(Posted by うり)