ドラマや映画などのノスタルジーワールドへの導入部分で多く用いられるベタ語。
主に主人公のモノローグで使用される。
このセリフを用いる時、オールディーズ等の曲がかかっているとベタ度は高まる。
『用例』
デパートの屋上―
人はまばらだが、案内のアナウンスやゲーム音などで、ざわついた雰囲気―
休憩用のベンチに腰掛けている信夫。
妻と娘がソフトクリームを持って、向かってくる。
娘 「パパー!ちょっと持っててね。」
娘は信夫に両手に持ったソフトクリームを渡すと、風船を持った着ぐるみのところに走ってゆく。
妻 「あの子も、来年から小学校でしょ・・・」
信夫「・・・あぁ・・・」
着ぐるみから赤い風船をもらう娘―
向かってくる嬉しそうな娘の表情―
赤い風船の奥に見える、UFOキャッチャーに興じる楽しげな4人の高校生―
妻 「もう少し、おちつかないとね・・・」
娘にソフトクリームを渡し、再び高校生達をみる―
妻 「そうそう、あなたぁ・・ぉ・・」
妻の声が遠く聞こえる―
信夫の高校時代の思い出が、高校生達と重なる―
(信夫のモノローグ)
― 君達はおぼえているだろうか?
あの頃、輝かしかったかどうかなんて、なにも考えなかった青春と呼んだ日々を・・・。
・・・僕は、いや僕達は、今年40をむかえる。
生活という枠の中で、それなりの幸せを育んでいる。
・・・だが、あの頃はそう考えもしなかった日々が、それなりの幸せを透かして、とてつもなく輝いている・・・。
・・・僕は今、君達に会いたい・・・。
参照:(記憶の中のおぼろげな)1970 僕達の青春
(posted by mirada)