どうしても人に慣れない動物はいるものだ。崇高な野生のプライド
が、人を寄せ付けないのだ。そういう世紀末覇者や時代を代表する
かぶきものしか、その背を許さない馬や、狼の血を引く犬などにま
つわるエピソード的なベタ語。
『用例』
行き倒れていた旅人の健康が回復した朝………。
老人 「もう、歩けるようになったんだね。」
旅人 「ああ、迷惑をかけた。」
老人 「いいってことよ。礼ならマリに言いな。」
旅人 「犬を飼ってるのか………。」
老人 「よしな!その犬は狼に育てられた………。」
旅人 「おお、よしよし……ははは。」
老人 「こんなことが…この犬がなついたのはお前がはじめてだ。」
村長 「あの男なら………できるかもしれん………。」
(posted by イロ室長)