コンサート等で、アーティストのテンションが上がり、オーディエンスと一体になったと感じた時に使用されるベタ語であるが、同窓会などで、一人が校歌を突然歌いだした時にも使用されるベタ語である。つまり皆で一緒に歌うことで、どんなに立場が違っていても、どんな壁があっても、お前らと俺は友達なんだ、強い絆で結ばれているんだ、と言う事を言いたいのである。
『用例』
金網で仕切られている国境の向こう側に、僧侶の格好をした小林がいる。
「おい小林!一緒に帰ろう!」涙ながらに金網にしがみついた兵隊の一人が叫んだ。
小林はじっと金網の向こうの兵隊達を見ているだけである。
もしも〜俺が〜国を〜建てたなら〜
兵隊の一人が突然歌いだした。
じっと目を見開いている小林の目に涙が溢れる。
大きな〜国を〜建てたでしょ・・・う・・・・・・
涙で歌えなくなる兵士・・・「さあ!みんなで歌おう!」他の兵士が叫ぶ。
皆が歌いだす・・・。
白い旗に〜真っ赤な太陽〜俺の〜横には〜!あなた〜!!あなたー〜!!
あなたが!!い〜てほしい・・・
小林は涙を流しながら、兵士達に一礼すると背を向けて歩き出した。
「小林!小林!!」兵士達が次々と叫ぶ。
小林は振り向かず、砂埃の中に消えていった。
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