些細なことで喧嘩になり離れてしまった男と女。
気晴らしに何をしても気になってしまうダメ男。
その男のいる所を訪れ怠惰な生活をしている男に使用するベタ語。
『用例』
中野区野方グリーンハイツ202号室
入り口横の流し台には食器が山積み・・・。
ビールの空き缶や酒の空き瓶、競馬新聞などで散らかっている室内。
その中に埋もれ良治がいびきを掻きながら寝ている。
〜トン・トン・トン〜
誰かが入り口のドアをたたく。
良治は目を覚まし、ボサボサの頭を掻きながら入り口のドアを開ける。
そこには一週間前に実家に帰ったはずの妻・有美が良治をにらむようにたっていた。
良治「・・・お前・・・」
有美は良治を横に押しのけ室内に入る。
室内を見渡し軽いため息をつく有美。
有美は荷物を置き、上着を脱ぎ、室内を片付け始めた。
何も出来ずただ頭を掻きながら立ち尽くす良治。
有美「あーーもう、ソースの蓋、空けっぱなしじゃない!」
良治「あっ・・・あ・・ごめん」
一瞬見つめ合う良治と有美。
有美「もう!私がいないと駄目なんだから!」
片付けを続ける有美。
・・・
良治は有美に気づかれないように、伏せてある幸せそうな二人の結婚式の写真立てを元に戻した・・・
翌朝
良治はスーツ姿で202号室を出る・・・
そう、幸せそうに・・・
(posted by mirada)