2004年07月26日

もう!私がいないと駄目なんだから!

【もう、わたしがいないとだめなんだから】(新たなる出発語)
些細なことで喧嘩になり離れてしまった男と女。
気晴らしに何をしても気になってしまうダメ男。
その男のいる所を訪れ怠惰な生活をしている男に使用するベタ語。

『用例』
中野区野方グリーンハイツ202号室
入り口横の流し台には食器が山積み・・・。
ビールの空き缶や酒の空き瓶、競馬新聞などで散らかっている室内。
その中に埋もれ良治がいびきを掻きながら寝ている。
〜トン・トン・トン〜
誰かが入り口のドアをたたく。
良治は目を覚まし、ボサボサの頭を掻きながら入り口のドアを開ける。
そこには一週間前に実家に帰ったはずの妻・有美が良治をにらむようにたっていた。
良治「・・・お前・・・」
有美は良治を横に押しのけ室内に入る。
室内を見渡し軽いため息をつく有美。
有美は荷物を置き、上着を脱ぎ、室内を片付け始めた。
何も出来ずただ頭を掻きながら立ち尽くす良治。
有美「あーーもう、ソースの蓋、空けっぱなしじゃない!」
良治「あっ・・・あ・・ごめん」
一瞬見つめ合う良治と有美。

有美「もう!私がいないと駄目なんだから!

片付けを続ける有美。
・・・
良治は有美に気づかれないように、伏せてある幸せそうな二人の結婚式の写真立てを元に戻した・・・

翌朝
良治はスーツ姿で202号室を出る・・・
そう、幸せそうに・・・


(posted by mirada)
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