オフィスラブ語。それもただのオフィスラブではない。上司とOLの危
険なラブなのである。そう、愛に決った形はないから。上司とOLは、
答えすら求めず、今をせいいっぱい生きるのだろう。そんな油ののりき
った働き盛りの上司が、不倫中の部下に、何の気なしに言う、つらくせ
つないベタ語でもある。
『用例』
イロ課長 「じゃ、会議はここまでにして、お昼にしよう。」
みなさん 「おつかれさまです――。」
一人、残って書類を片付けているイロ課長。部下の《里美》が会議室に
入ってくる。
OL里美 「おつかれさま。」
イロ課長 「いや、どうもね……いっぱいいっぱいだよ。今度の企画は…」
書類を整理しつづけるイロ課長に里美はイタズラっぽく笑いかける。
OL里美 「ねえ♪」
イロ課長 「え?」
OL里美 「アタシ達、付き合ってから今日でちょうど一年でしょ。だから、
ちょっとしたお祝い気分で、家で過ごさない?料理の材料とか、
もう、買ってあるんだ……ビーフシチュー作ったげる。」
イロ課長 「ああ。ゴメン………今日は子供の誕生日なんだ。」
OL里美 「あ、そうなんだ。いいよ。気にしないで、洋子と食べるから。」
その夜。里美、キッチンでずっと考えてる。やがて、せっかく下ごしらえし
ておいた料理を、泣きながら、全部捨ててしまう………。
(posted by イロ室長)
課長の子供の誕生日に付き合い始めた
ってことですか?
罪なイロ課長・・
そうです、子供の誕生日がくるたびに、
ふたりのお祝いなのです。
うぅ。罪なイロ課長……。