そうなのだろう。わかる。わかるよ。恋愛とはそうゆうものなのかもし
れない。どちらかが、未来を見ているときに、もう一人は、今を大事に
しようと思うそのときから、すれ違いは始まるのである。そして、誰も
悪くなんかないのだ。誰のせいでもない。
『用例』
真弓:「じゃ、部屋の鍵………じゃあね……さよなら。」
そして彼女は去っていた。がらんとした部屋に僕だけが残って。
イロ:「愛してる………愛してるんだ………」
と今更のように呟いてみても。空しく響くだけだった。そうきっと、
僕は君も、君の大事にしていたものも、全部見失っていたんだ。
君に甘えていた――。
(posted by イロ室長)