男も女もギャップが大好物である。いつも喧嘩だなんだと大騒ぎしている不良がふと見せる優しさに女はころっと一発でハートを射抜かれるものなのである。その瞬間から女は恋に落ち、その優しい顔を自分にも見せて欲しいと願うのである。
『用例』
雨のある日。いつもの帰り道の公園を傘を差しながら歩く洋子
すると、茂みの中でいっつもにらんだ顔しかしていない浩司が猫を抱いていた。
浩司:「よせよ〜なめるなよ〜」
猫はペロペロと浩司の顔をなめる。
浩司:「お前、捨てられたのか…俺と同じだな。汚いとこだけどうちくるか?」
浩司は、猫を制服の中に入れると立ち上がった。
洋子と目が合う。
バツの悪い表情をして走る浩司。
洋子は、浩司の背中から目が話せなかった。
(Posted by うり)