古来より、人は『自由』を空に求めてきた。あの空を思いっきり自
由に飛べたら、どんなに気分がいいことだろう……。鳥になりたい―。
人は歴史に登場したその日かそんなふうに空を眺めつづけてきたのだ。
その無限の広がりは、あなたに生きるヒントと希望を与えてくれるだろ
う。何かにつまづいてしまったとき、人生の岐路に立つとき、そして、
どうしようもならない葛藤を抱えているとき、川原の土手に寝転んで、
流れる雲を眺めてみよう。
§なぜ「空を見上げる」のか? 人は関係性の中で生きている。人間と社会は切り離しては考えられ
ない時代に、私たちはいきているのだ。そして社会とはルールにほかな
らない。だからこそ秩序がある。しかし仮にあなたが「青春」したいな
ら、そんなものは「しゃらくさい」だけかもしれない。なぜならあなた
の「青春という心のキャンバス」は「自由」というペンで描かれなくて
はならないからである。そして「自由」とは大空に他ならない。流れる
雲はそんな「縛りつけるだけの大人から、解き放たれたあなた自身」そ
のものなのだから………。
§典型的なケース ・部活か勉強か?両親の期待と仲間との友情を天秤にかけている場合。
・修行のため旅立つ日を、決めかねている見習い魔女の場合。
・本当のロックンロールを見失っているロッカーの場合。
・好きな女の子が今日、成田からロスに旅立ってしまう場合。
§条件・データ 
土手には食用となる野草も意外と多い
写真は「よもぎ」(多年草)
★★★ これから青春をむかえるケーススタディT(学生 18歳 男)―あの雲はどこから来て、どこへ行くんだろう………。
草を引き千切りその茎を噛むと、苦味が口いっぱいに広がった。青
春のほろ苦さだった。もっと強くなりたい。それには、ここにいたらダ
メだ。旅に出なくてはならない。
旅にでよう。テントとシュラフの入ったザックをしょい、
ポケットには一箱の煙草と笛をもち。旅にでよう。寝転んで空を見上げると、雲が流れていく。学生服が窮屈な17歳。ま
だ僕は何者でもなかった。そうして僕は自分を探す旅に出た―。
★★★ 青春をとりもどしたいケーススタディU(商社マン 38歳 男)―俺っていったい何なのだろう?
今日も大口の契約を一つ成立させた康夫は、荒川土手に寝転び、流
れる雲を眺めていた。ポケットには1冊の文庫本、サン=テグジュペリ、
「星の王子さま」―。
あの雲はどこからきて、どこへいくんだろう?そして俺は―。「自由」
になりたい。スーツが窮屈になりはじめた年頃、世の中の仕組みがわか
りはじめた38歳のブルースは今日、自分を探す旅に出る。
(posted by イロ室長)
(お知らせ)
本日より週末企画として始まった「青春のバイブル」いかがでしたでし
ょうか?打ち切りにならないよう、がんばりたいと思います!(イロ)